最近の企業倫理は著しく腐敗していると思う。 特に、ゲーム企業の大手。
 
コイツらの外注産業に対する大手の対応は酷いのヒトコトに尽きる。
 
私がココでよく言う「権利は大元、責任は外注」という、
 
通称”奴隷契約書”と呼ばれる契約事項を含む、業務委託契約書などは、
 
正気で書いたとは思えない内容。 「アンタならこれに判を押すの?」と聞きたくなる。
 
また、最近多く見られるのが、会社は大きいがその実製作は全て外注がやっている、
 
というタイプの企業。 こういう企業の自称プロデューサーorディレクターというのが、
 
馬鹿野郎ばかりで大変なのだ。 基本、マトモな日本語の文章も書けず、仕様書はおろか
 
企画書すら満足に書けない。 そのくせ、現場の作業には口を出したがり
 
「提出物にケチをつけるのが仕事」と勘違いしている輩が多い。
 
当たり前と言えば当たり前。 だって、自分で汗かいて物を作った事が無いのだから。
 
さらに酷いのが「コンペ形式の発注」。 複数の会社に企画を提出させ、
 
その中から良いと思う物をピックアップ「コンペ通過」をエサに、
 
企画をブラッシュアップさせる。 何度か注文をつけて手直しをさせた挙句に、
 
ようやく企画にGoサインという話になり、そこから予算会議に持ち込まれる。
 
ここまで、大体2ヶ月からひどくて半年つき合わされるのだが、その間の予算はゼロ。
 
つまり「カネも払わないのに偉そうにああだこうだと修正を求める」ワケだ。
 
で、脅し文句が「やりたくなきゃいいけど、お金払わないよ?」というヤツ。
 
いやほんと、頭おかしいだろ? と。 私らも仕事でやってんだから考えろよな。
 
「お金が欲しいなら全力を出せ」じゃなくて「お金を貰ったから全力でやる」なんだよ。
 
そーいう当たり前の図式が、コイツらには無いんだな、実際。
 
もちろん、金を取るだけ取って、いいかげんな仕事をする外注も居る。
 
でも、そんなモノは、担当のPなりDなりが有能なら、何とかなったりするんだな。
 
ぶっちゃけ、現場が無能でもディレクターが優秀なら、作品は何とかカタチになる。
 
でも、現場が有能でもディレクターが無能だと、作品は絶対に完成しない。
 
いずれにしても、プロジェクトの命運はディレクターが握っている。
 
ところで、ここ最近ディレクターと銘打つ名詞を持ってくる奴に、ロクな奴が居ない。
 
ああなるほど・・・だから、業界は終わってるんだな、と、冷めた思いがよぎる。
 
大企業の連中は我々外注を「あいつらは企業の寄生虫みたいなもんだから」と
 
馬鹿にしているようだが・・・アンタらは知っているのか?
 
アンタらの会社の製品のほとんどが、その外注が血を流しながら作ったモノだって。
 
アンタらの会社には、製品を作る能力が全く無いんだってコトを。