朝、始業より30分ほど早く出社した。案の定、社はまだ閉まっていたのだけれど、
 
せっかくなんで、ぼーっと入り口で待ってみた。
 
そしたら、50代くらいの男性が、キキーッと耳障りな音をたてて自転車を止め、
 
社のインターフォンを押す。 「まだ開いてませんよ」と説明したら、
 
「あっ、社長さんですか?」と。 …そんなワケあるか(笑)。
 
「いいえ、違います。社長と何かお約束ですか?」との質問に、
 
「先日、絵画のカタログをお渡ししてあるので、そのお返事を伺いに来ました」と。
 
人を見かけで判断してはダメだとは言うけれど、その男性はと言えば、
 
しわくちゃのワイシャツに、よれよれのズボン。 乗ってる自転車はサビだらけで、
 
チェーンは見事に真っ赤っか。先に言ったように、ブレーキのメンテもできてなくて
 
使用するたびにキキーッと耳障りな音がする。
 
身なりひとつ、自転車ひとつ、満足にキチンと出来ない人が、
 
いったいどんな絵を扱うとういのか? そう思ってしまった。
 
ああ、やっぱり見た目って大切なんだなぁ、と思う。 わが社にも居るんだ、こういうの。
 
くっさいシャツ着て、ヒゲぼさぼさで、髪には白い粉がちらほらと…。
 
いくら一流の仕事をしてたって、見た目が貧乏クサい奴に、
 
クライアントは高いお金なんて払ってくれないんだ…と、何度説明した事か。
 
類は友呼ぶとはよく言うけれど、そいつの回りには同類がどんどん集まってる。
 
生活態度がだらしなくて、時間も納期も満足に守れなくて、悪臭を放つ。
 
こういう奴らが着実に増え、今では数名でコロニーを形成してるんだな。
 
会社としては、とても危惧すべき状況だったりする訳ですよ、ええ。
 
そして、最大のポイントは、それが、かつて私が指揮していた企画部だという現実。
 
早めに見切りをつけて正解だったのか。もっと指導するべきだったのか。
 
どっちが正解かは解らないけど、現在のコイツらが"誤り"であるのは間違いないよね。
 
 
●新入社員お悩み相談所「Chapter:2 身だしなみ 女性編」
http://www.digital-sense.co.jp/cc_new/index.html