私は常に怒っている。
 
社会のルールを守らない大人たちに。
 
金は出さないが口は出す無能なディレクターに。
 
そして、いつも空回りしているふがいない自分自身に。
 
「ガス抜きしないと、そのうち破裂するぜ?」言ってくれる同僚は苦笑いまじり。
 
きっと「面倒くさい奴だなぁ」とか思ってるんだろうな…。
 
いつから、こうなっちゃったんだろ? どこでボタンを掛け違えたんだろう?
 
昔はもっとこう、心に余裕があったよね。
 
そんな事を考えて、ちょっとだけ自己弁護的に思い当たることもある。
 
部下ができたこと。責任が重くなったこと。
 
わたし一人の背中に、数人のスタッフの人生が乗せられている。
 
自分だけならまだしも、家族の人生も乗せられている。
 
それは、頑張る原動力でもあるけれど、私自身を擦り減らしているのだろうな。
 
いっそのこと、床に下ろして立ち去れれば気も楽になるんだろうけど、
 
そんな事をできるはずもなく。
 
ああ、私がまだ駆け出しだったころ、私の上司もこんな気持ちだったんだろうか?
 
「結婚します」と上司に報告した時、「やっと肩の荷がおりたよ」と言われて、
 
その時はずいぶんムカついたものだったけど…今ならその気持ちがわかる気がする。
 
何かというと噛み付いた日々だけど、今はとても感謝しています。
 
そんな訳なんで、あたらしいPC買ってください。よろしくお願いします、取締役。